外壁材にはさまざまな種類がありますが、一般的な戸建住宅の新築やリフォームの際に主に用いられる外壁材は、サイディング、モルタル、ALC、タイルなどがあります。
■サイディングの特長
サイディングとは外壁にはる板材の総称です。
耐熱性、耐火性、耐水性、施工性に優れ、汚れが取れやすいように機能性を付加したものや、意匠性に富んだものが多いです。
■サイディングの種類と特性
1.窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、セメント質、繊維質や無機物を混ぜて板状に成形し、養生・硬化させた外壁材です。
コスト、機能性、デザイン性などに優れていることから、現在では戸建住宅の7割以上が窯業系サイディングを使用しています。
外壁材として総合的に優れてる窯業系サイディングですが、特にデザイン性に優れておりシンプルなものから本物のようなタイル調、石積み調などバリエーションが豊富でどんな外観にも対応出来るのが大きな魅力となっています。
2.金属系サイディング
ガルバリウム、スチール、アルミニウム、ステンレスなどの金属鋼板を使用したサイディングです。
軽量で施工性がよく水分を吸収しないため、耐凍害性に優れており寒冷地で使用されることが多いです。
また、金属ならではの質感でスタイリッシュなデザイン性を求める方にお勧めです。
3.木質系サイディング
木製サイディングは昔の住宅ではよく使用されていましたが、耐火性の問題などから現在ではあまり使用されていませんでした。
しかし、最近では準耐火認定を取得した商品もあり、薬剤処理した防火性の高い商品も増えています。
本物の木にしか出せないぬくもりがあり、断熱性能にも優れていますが、水分に弱く乾燥しない日が続くと腐りやすくなるなどのデメリットもあるため、こまめなメンテナンスが必要になります。
また、窯業系サイディングに比べ高価です。
4.樹脂系サイディング
耐候性に優れており、シーリングが必要ないなどメンテナンス性が良いことから日本での使用は少ないですが、北米では50%以上使用されています。
軽量で施工性も良く、現在の壁の上から設置することも可能です。
デメリットとしては見た目が安っぽい、デザインが輸入住宅系のものしかなくバリエーションが少ない、遮音性が低いなどがあります。